稲垣くん告別式。

今日10月21日は私の回りで死者と生者が錯綜する1日だった。 10時から轢き逃げされた稲垣君の告別式に参列。200人くらいが別れを惜しんで集まった。焼香の間じゅうお父さんは立って会葬者に会釈し続け、お母さんは座って床に目を落とし続けていた。 長過ぎる、最後の方で焼香し、お父さんの肩に手を掛けたら、軽くて飛んで行きそうだった。 悪気は無いのだろうけど、平気で私語する連中が多くて閉口した。 お父さんの挨拶になっても喋るので、さすがに私も「シッ」と嗜めてしまった。若い男連中、オバさん3人連れ、勘弁してくれよ。時と場所を弁えるのは常識のはずなのに。躾だなあ、孫たちにもちゃんと教えておこう。 告別式は無宗教という事で、友人二人の弔辞の後に焼香が始まり、お父さんの挨拶と続いた。 これまで色んな式に出たが、やはり区切りとしての儀式はあった方が良い。世界には死ぬと放置したり、痕跡を無くす民族も有るけれど。宗教には拘らないが、ウチは天台宗らしいので両親共に天台宗らしいやり方だった。 戒名など要らないけれど良い声の読経は欲しい。上手い声明をを聞くと、法悦という言葉が実感される。 私の葬儀は皆んなで噂話しながら飲み明かしてくれれば嬉しい。確かだいぶ前にFBに私の葬儀はこうだ、といって沢山書き込みしてくれた筈だけどいつだったか。 焼香は12時頃まで伸びて、市川斎場に向かう霊柩車を見送った。ベンツE250の霊柩車仕様だった。屋根式のいわゆる霊柩車で無かったのは稲垣君らしくて良かった。 久しぶりの葬儀で心身ともに疲れたので、食事もせずそのままバスで帰宅した。 実は一昨年亡くなった安田君の息子、京平くんがTVのもやもやサマーズに出るとの事で女房にスマホ撮影してもらっていた。西荻で整体師をやり、ダンススクールでも踊っていて、ダンスの方で随分サマーズに弄られていた。 安田の面影があり、可愛い子だったけどもう42歳のおっさんだが、安田も安心しているだろう。 疲れて昼寝をしたら、愛車RAV4の助手席に孫2号を乗せて走っている夢を見た。暑いと言うから、エアコンのスイッチを入れると屋根からエアコンらしきでかい箱がズズズっと伸び上がる。 車線左側の石に乗り上げて二輪走行になると、孫2号が、おじいちゃん変だよ。変だねえ、おっとっと、なんてやってる。何なんだこの変な夢。 起きてFBを見ると、11年前に心臓病のリハビリから生還した長男の記事。 心内膜炎で痩せ細り、入院したら脳梗塞。もう死んだと思ったが、緊急手術とリハビリで生き返ってくれた。身障者になったけれど、元気で仕事しているのはありがたい事だ。 夜中に手術してくれた医師が、手術後の朝も事務処理しているのを見て感謝しかなかった。周囲の方々のおかげで取り敢えず我が家は成り立っている。 稲垣君の子供は小学2年生とか、孫1号は1年生でほぼ同じ。家庭の事情が色々あるらしいが、元気で育ってくれれば良いが。落ち着いたらご両親と話し、お父さんと飲みに行こう。 お父さんと最後に会ったのは夏の散歩の時。暑気払いしましょうね、と言っていた後の事故だった。やはり思い立った時に何でもやっておかなきゃダメだった。 こんな事考えている自分なのに、明日は友人の映画監督最新ピンク映画の鑑賞と飲み会の予定。今日はシンミリだけど明日は楽しいぞ。 死者と生者、悲喜交々を素直に感じて生きて行けば良いと私は思う。菊水のふなぐちを一本飲んで寝よう。 2012年10月21日 長男、生還す。 昨日、二ヶ月以上、心臓の手術･入院･リハビリ入院に頑張っていた長男が退院した。入院後、夜中の三時に脳梗塞で倒れて７時間の緊急手術。 倒れたと電話があり駆けつけた時と、術後、右手右足が動かず、喋れなくなった時はショックだったが、まあよく回復したものだ。ほぼ体は動かせるようになったし、多少呂律が回らぬ場合もあるが、喋れるようになった。 生きていてくれるだけで幸せだ。 それにしても、死ぬか生きるかの瀬戸際にあると、世の中のこと、ネットなど構ってる暇は無く、ただ生き残らせるために出来ることを淡々とするだけだった。 幸いというか、しんどいというか、この数か月、仕事も立て込んでいて、病院通いの合間に出張するような事態だった。会社では部下が仕事をフォローしてくれ、社長の理解が有ったので助かった。 真夏の時期、女房が倒れないように気遣ったが、精神的には私が助けられた。二人で乗り切った二か月だと思う。書き込みなんてやる精神的余裕はなかったですね。そろそろＨＰも更新しなくては。 昨夜の夕飯は、焼肉が食いたいというリクエストで、親子三人で市川のしちりんへ。長女は会社の泊りがけ運動会で山梨へ。