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７４．井沢元彦

<学校では教えてくれない>

「学校では教えてくれない日本史の授業」
井沢元彦/PHP文庫/\781 一番最初にこの本を読むべきだな。言霊、怨霊、日本史を考える根本が面白く書かれている。

「学校では教えてくれない日本史の授業　天皇論」
井沢元彦/PHP文庫/\781 成る程なあ。納得させられてしまう。

「学校では教えてくれない日本史の授業　悪人英雄論」
井沢元彦/PHP文庫/\880 いやあ面白いねえ。逆説ではなく、正論だと思う。

「伊沢式　新ニッポン風土記　西日本編」
井沢元彦/旅行読売出版社/\1320 図書館。乱暴な決めつけが目立ち、風土記に成っていないんじゃないか。単なる出来の悪いエッセイ。
播磨国生石神社の石乃宝殿は見てみたい。津山城を作った森忠政は森蘭丸の弟だったとは知らなんだ。肥後の菊池城も見てみたい。

「伊沢式　新ニッポン風土記　東日本編」
井沢元彦/旅行読売出版社/\1320 図書館。月刊旅行読売2003-2009連載を再編集、旧国名に従って綴った平成版人国記。やや論証無しの決め付けがあり、～といわれる。～に違いないが鼻につく。井沢さんなら、短い文章でもう少し面白く出来るはずなんだがなあ。戦後、農研水産省技官の並河成資賀が寒冷に強い農林一号という稲を開発したおかげで、東北、陸奥国から冷害・餓死・娘を売るという言葉が消えた。これは特筆して良いと思う。

<言霊>

「封印された日本史　覇王の国日本」
井沢元彦/秀和システム/\1400 図書館。伊沢さんらしくない。信長、秀吉など、論拠も示さず、断定、推測のオンパレード。論理的ではないし、たらればだらけで読むに堪えないぞ。

「封印された日本史　神霊の国日本」
井沢元彦/秀和システム/\1400 図書館。言霊と神霊とド里井社と英雄、これらを過去の文章からチャチャっとまとめて、一丁上がり。主旨がまとまっていないで、過去の寄せ集め。こんな本出してちゃだめだよ。

「消えゆくメディアの「歴史と犯罪」」
井沢元彦/ビジネス社/\1760 図書館。確かにマスコミ、特に朝日新聞は酷いものだ。嘘をついても中国北朝鮮に媚びへつらう。戦中のあおり記事も同じだ。意見の違いはあっても良いが、議論の無い嘘張ったりでは話にならない。この二人を始め、まともなジャーナリストが増えて欲しい。

「新聞と日本人」
井沢元彦/祥伝社新書/\780 新聞、特に朝日新聞の悪い本質を抉り出す。その通りだと思う。

「なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないのか」
井沢元彦/祥伝社新書/\760 新・言霊論。言霊には納得だが、もう一つ大事なことが有る。勉強が出来ることと頭が良いこととは別だという認識が、井沢さんには欠けている。陸軍大本営も、大企業も、マスコミも、勉強は出来るが、自分で考える能力のない馬鹿が権力を握ったための悲劇だ。井沢さん、ここに気が付かないと駄目だよ。
日本の国立大学には軍事学部が無い、朝日新聞のデータペースには「逆説の日本史」が登録されていない、卑弥呼は個人名ではなく称号である、など非常に興味深い。

「言霊Ⅱ なぜ日本人は事実を見たがらないのか」
井沢元彦/祥伝社ノン・ブック/\1300 「言霊Ⅰ」を敷衍。これも絶版とは。アマゾンで購入したが、安くて綺麗。

「穢れと茶碗」
井沢元彦/祥伝社ノン・ブック/\1200 図書館。

「言霊」
井沢元彦/祥伝社ノン・ブック/\1000 言霊処女作。仰る通り。どうしてこの本が絶版なんだろう。

「「言霊の国」解体新書」
井沢元彦/祥伝社黄金文庫/\571 仰る通り。言霊について２０数年前から提示しているのに、日本人は変わっていない。まあ私も井沢さんを知らなかったのだが。

<逆説の日本史>

「誰が歴史を歪めたか　日本史の嘘と真実」
井沢元彦/祥伝社黄金文庫/\571 図書館。梅原猛、森浩一などとの対談集。万葉集が残っている不思議、稗田阿礼は女か、日本の仏教には戒律が無い、金唐革紙は平賀源内が、どの国・教科書も今が一番良いと書く、１７世紀李朝では両班８%庶民５０%賤民４０%など興味深い指摘が多い。

「天皇の日本史」
井沢元彦/角川書店/\1800 図書館。歴史の転換点にある天皇の姿を描くことによって日本史を読み直す。良いやり方だが、一冊では短すぎて十分な論証になっていないようだ。安易な決めつけが散見される。老いのせいか。書き過ぎではないかなあ、もっと絞って深堀してほしいと思う。

「もし本能寺の変がなかったら信長はアジアを統一した」
井沢元彦/宝島社新書/\833 図書館。歴史シミュレーションと言うが、これは伊沢さんが書くべきじゃないなあ。

「日本史真髄」
井沢元彦/小学館新書/\840 図書館。これまでの歴史が分かろうともしなかった真実に対して、著者の考えをコンパクトにまとめていて分かり易い。「首都移転時代と首都固定時代」ということ。「ケガレ忌避信仰」「怨霊信仰」「言霊信仰」が日本人の行動を縛り付けている。「和」が最上の行動基準。「朱子学」を克服した明治以降の日本と、出来なかった韓国・中国。「天皇」という国の制御装置。的を射ていると思う。

「「誤解」の日本史」
井沢元彦/PHP文庫/\629 歴史学者は頑迷な史料万能主義に陥ることなく、常識で判断すべきだという持論に沿って、おかしな通説の問題点を平易な言葉で述べている。取っ掛かりとして良い本だ。

「英傑の日本史　激闘織田軍団編」
井沢元彦/角川文庫/\640 うーん、各武将の深層に迫るのだが、私の興味と違うし、深みが無い。

「逆説の日本史　別館2」
井沢元彦/小学館文庫/\619 ニッポン風土記　東本篇。旧国名での日本遍歴だが、ただの紹介文で、本編の鋭さは無い。

「逆説の日本史　別館1」
井沢元彦/小学館文庫/\676 ニッポン風土記　西日本篇。旧国名での日本遍歴だが、ただの紹介文で、本編の鋭さは無い。

「逆説の日本史」27巻
井沢元彦/小学館/\1700 図書館。明治終焉編。韓国併合と大逆事件の謎。やはり韓国の歴史教育に問題点があるな。日本画韓国の独立を清国に認めさせた時、清国に媚びた迎恩門を壊して独立門を作ったのに、日本からの独立を祝った門と教育する。米価の赤字を補填していても、日本画搾取したと教える。大清皇帝功徳碑の文章を塗りつぶす。もう何おか云わんや。朱子学に毒された中国、韓国では商売は悪、階級制度は当たり前。日本では渋沢栄一が、孔子はそう言っていないと啓蒙した。なるほどねえ、でも井沢さんの文章もしつこくなったねえ。

「逆説の日本史」26巻
井沢元彦/小学館/\1700 図書館。明治激闘編。日露戦争と日比谷焼打の謎。知らない事考えさせられることが多い。与謝野晶子の「君死にたまふこと勿れ」は日露戦争の時か。歴史上中国人をもっとも殺戮したのは中国共産党である。日本陸軍参謀の戦力の逐次投入。バルチック艦隊は戦う前からボロボロだった。新聞が国と国民を扇動した。旅順要塞のロシア兵は壊血病に苦しんでいた。戦没者88000人、脚気による死者28000人、旅順攻囲戦の死者15000人。兵力30万人のうち21万人が脚気に掛かっていた。その責は陸軍軍医総監であった森鴎外と東大医学部の頑迷な体質にあるとは、知らなかった。エリートバカ。後醍醐天皇の「朕の新儀は未来の先例なり」は良いなあ。
ただ廣瀬中佐の件では、本当は杉野兵曹長は生きて帰国したが、既に祭り上げられているために海軍から認められず死んだままにされていたと最近読んだ。相変わらず勉強になるが、ややくどくどしくはなって来ている。

「逆説の日本史」25巻
井沢元彦/小学館/\1550 図書館。明治風雲編。日英同盟と黄禍論の謎。副題に関しては三分の一程度しか書かれておらず、日本語改造と演劇変革にページが割かれている。言わんとする点は理解出来るが、違和感あり。

「逆説の日本史」24巻
井沢元彦/小学館/\1550 図書館。明治躍進編。帝国憲法と日清開戦の謎。清国、朝鮮、日本、朱子学の毒に犯された度合いによって近代化が具合が違う。確かにそれは言えるのだろう。それとも人間はどこまで行っても馬鹿は治らないということか。

「逆説の日本史」①～23
井沢元彦/小学館文庫/\619 今までつまらないだろうと思い込んでいたのが浅はかだった。面白い。逆説ではなく正論だ。若干、考察に齟齬は有るが、歴史学の三大欠陥、わ、の語源。たたりへの恐怖、天皇家のルーツなどワクワクさせられる仮説だ。
二巻では、諡号に徳が付く天皇は、実は惨殺されて祟られるのを恐れられているとの説。なるほどねえ。
21巻になると、やや根拠の薄い思い込みが目に付くようになった。耄碌してきたかな。

<逆説の世界史>

「逆説の世界史３」
井沢元彦/小学館/\1700 図書館。ギリシア神話と多神教文明の衝突。全般に説明文で面白くは無い、というか私はこういうのに興味が無いためについていけないのかも。それでも、労働に価値を置く文化とそうではない文化があるのは興味深い。前者はプロテスタントや日本、後者は儒教朱子学が蔓延した中国韓国のようだ。ヒンズー教と神道が強い一神教であるキリスト教イスラム教を跳ね返したのも面白い。

「逆説の世界史２」
井沢元彦/小学館/\1650 説明ばかりで面白くなくなって来た。一神教徒からは多神教という概念は認められない、中国の現世利益などハッとさせられる点は多いが。

「逆説の世界史」
井沢元彦/小学館/\1500 小学館の矢沢さんにいただき、やっと読了。日本史の方が多くて面白く、やっと最新の２２巻まで読めたので、世界史へ。副題は「古代エジプトと中華帝国の興廃」。なるほどねえ、そういう見方も有るのか。ほとんど賛同します。特に現代中国の狂信的行動を、朱子学・共産主義から説き起こすのは納得。でもこのままだと戦争に繋がる。自浄作用は無さそうだものなあ。

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「学校では教えてくれない日本史の授業」井沢元彦/PHP文庫/\781	一番最初にこの本を読むべきだな。言霊、怨霊、日本史を考える根本が面白く書かれている。
「学校では教えてくれない日本史の授業　天皇論」井沢元彦/PHP文庫/\781	成る程なあ。納得させられてしまう。
「学校では教えてくれない日本史の授業　悪人英雄論」井沢元彦/PHP文庫/\880	いやあ面白いねえ。逆説ではなく、正論だと思う。
「伊沢式　新ニッポン風土記　西日本編」井沢元彦/旅行読売出版社/\1320	図書館。乱暴な決めつけが目立ち、風土記に成っていないんじゃないか。単なる出来の悪いエッセイ。播磨国生石神社の石乃宝殿は見てみたい。津山城を作った森忠政は森蘭丸の弟だったとは知らなんだ。肥後の菊池城も見てみたい。
「伊沢式　新ニッポン風土記　東日本編」井沢元彦/旅行読売出版社/\1320	図書館。月刊旅行読売2003-2009連載を再編集、旧国名に従って綴った平成版人国記。やや論証無しの決め付けがあり、～といわれる。～に違いないが鼻につく。井沢さんなら、短い文章でもう少し面白く出来るはずなんだがなあ。戦後、農研水産省技官の並河成資賀が寒冷に強い農林一号という稲を開発したおかげで、東北、陸奥国から冷害・餓死・娘を売るという言葉が消えた。これは特筆して良いと思う。

「封印された日本史　覇王の国日本」井沢元彦/秀和システム/\1400	図書館。伊沢さんらしくない。信長、秀吉など、論拠も示さず、断定、推測のオンパレード。論理的ではないし、たらればだらけで読むに堪えないぞ。
「封印された日本史　神霊の国日本」井沢元彦/秀和システム/\1400	図書館。言霊と神霊とド里井社と英雄、これらを過去の文章からチャチャっとまとめて、一丁上がり。主旨がまとまっていないで、過去の寄せ集め。こんな本出してちゃだめだよ。
「消えゆくメディアの「歴史と犯罪」」井沢元彦/ビジネス社/\1760	図書館。確かにマスコミ、特に朝日新聞は酷いものだ。嘘をついても中国北朝鮮に媚びへつらう。戦中のあおり記事も同じだ。意見の違いはあっても良いが、議論の無い嘘張ったりでは話にならない。この二人を始め、まともなジャーナリストが増えて欲しい。
「新聞と日本人」井沢元彦/祥伝社新書/\780	新聞、特に朝日新聞の悪い本質を抉り出す。その通りだと思う。
「なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないのか」井沢元彦/祥伝社新書/\760	新・言霊論。言霊には納得だが、もう一つ大事なことが有る。勉強が出来ることと頭が良いこととは別だという認識が、井沢さんには欠けている。陸軍大本営も、大企業も、マスコミも、勉強は出来るが、自分で考える能力のない馬鹿が権力を握ったための悲劇だ。井沢さん、ここに気が付かないと駄目だよ。日本の国立大学には軍事学部が無い、朝日新聞のデータペースには「逆説の日本史」が登録されていない、卑弥呼は個人名ではなく称号である、など非常に興味深い。
「言霊Ⅱ なぜ日本人は事実を見たがらないのか」井沢元彦/祥伝社ノン・ブック/\1300	「言霊Ⅰ」を敷衍。これも絶版とは。アマゾンで購入したが、安くて綺麗。
「穢れと茶碗」井沢元彦/祥伝社ノン・ブック/\1200	図書館。
「言霊」井沢元彦/祥伝社ノン・ブック/\1000	言霊処女作。仰る通り。どうしてこの本が絶版なんだろう。
「「言霊の国」解体新書」井沢元彦/祥伝社黄金文庫/\571	仰る通り。言霊について２０数年前から提示しているのに、日本人は変わっていない。まあ私も井沢さんを知らなかったのだが。

「誰が歴史を歪めたか　日本史の嘘と真実」井沢元彦/祥伝社黄金文庫/\571	図書館。梅原猛、森浩一などとの対談集。万葉集が残っている不思議、稗田阿礼は女か、日本の仏教には戒律が無い、金唐革紙は平賀源内が、どの国・教科書も今が一番良いと書く、１７世紀李朝では両班８%庶民５０%賤民４０%など興味深い指摘が多い。
「天皇の日本史」井沢元彦/角川書店/\1800	図書館。歴史の転換点にある天皇の姿を描くことによって日本史を読み直す。良いやり方だが、一冊では短すぎて十分な論証になっていないようだ。安易な決めつけが散見される。老いのせいか。書き過ぎではないかなあ、もっと絞って深堀してほしいと思う。
「もし本能寺の変がなかったら信長はアジアを統一した」井沢元彦/宝島社新書/\833	図書館。歴史シミュレーションと言うが、これは伊沢さんが書くべきじゃないなあ。
「日本史真髄」井沢元彦/小学館新書/\840	図書館。これまでの歴史が分かろうともしなかった真実に対して、著者の考えをコンパクトにまとめていて分かり易い。「首都移転時代と首都固定時代」ということ。「ケガレ忌避信仰」「怨霊信仰」「言霊信仰」が日本人の行動を縛り付けている。「和」が最上の行動基準。「朱子学」を克服した明治以降の日本と、出来なかった韓国・中国。「天皇」という国の制御装置。的を射ていると思う。
「「誤解」の日本史」井沢元彦/PHP文庫/\629	歴史学者は頑迷な史料万能主義に陥ることなく、常識で判断すべきだという持論に沿って、おかしな通説の問題点を平易な言葉で述べている。取っ掛かりとして良い本だ。
「英傑の日本史　激闘織田軍団編」井沢元彦/角川文庫/\640	うーん、各武将の深層に迫るのだが、私の興味と違うし、深みが無い。
「逆説の日本史　別館2」井沢元彦/小学館文庫/\619	ニッポン風土記　東本篇。旧国名での日本遍歴だが、ただの紹介文で、本編の鋭さは無い。
「逆説の日本史　別館1」井沢元彦/小学館文庫/\676	ニッポン風土記　西日本篇。旧国名での日本遍歴だが、ただの紹介文で、本編の鋭さは無い。
「逆説の日本史」27巻井沢元彦/小学館/\1700	図書館。明治終焉編。韓国併合と大逆事件の謎。やはり韓国の歴史教育に問題点があるな。日本画韓国の独立を清国に認めさせた時、清国に媚びた迎恩門を壊して独立門を作ったのに、日本からの独立を祝った門と教育する。米価の赤字を補填していても、日本画搾取したと教える。大清皇帝功徳碑の文章を塗りつぶす。もう何おか云わんや。朱子学に毒された中国、韓国では商売は悪、階級制度は当たり前。日本では渋沢栄一が、孔子はそう言っていないと啓蒙した。なるほどねえ、でも井沢さんの文章もしつこくなったねえ。
「逆説の日本史」26巻井沢元彦/小学館/\1700	図書館。明治激闘編。日露戦争と日比谷焼打の謎。知らない事考えさせられることが多い。与謝野晶子の「君死にたまふこと勿れ」は日露戦争の時か。歴史上中国人をもっとも殺戮したのは中国共産党である。日本陸軍参謀の戦力の逐次投入。バルチック艦隊は戦う前からボロボロだった。新聞が国と国民を扇動した。旅順要塞のロシア兵は壊血病に苦しんでいた。戦没者88000人、脚気による死者28000人、旅順攻囲戦の死者15000人。兵力30万人のうち21万人が脚気に掛かっていた。その責は陸軍軍医総監であった森鴎外と東大医学部の頑迷な体質にあるとは、知らなかった。エリートバカ。後醍醐天皇の「朕の新儀は未来の先例なり」は良いなあ。ただ廣瀬中佐の件では、本当は杉野兵曹長は生きて帰国したが、既に祭り上げられているために海軍から認められず死んだままにされていたと最近読んだ。相変わらず勉強になるが、ややくどくどしくはなって来ている。
「逆説の日本史」25巻井沢元彦/小学館/\1550	図書館。明治風雲編。日英同盟と黄禍論の謎。副題に関しては三分の一程度しか書かれておらず、日本語改造と演劇変革にページが割かれている。言わんとする点は理解出来るが、違和感あり。
「逆説の日本史」24巻井沢元彦/小学館/\1550	図書館。明治躍進編。帝国憲法と日清開戦の謎。清国、朝鮮、日本、朱子学の毒に犯された度合いによって近代化が具合が違う。確かにそれは言えるのだろう。それとも人間はどこまで行っても馬鹿は治らないということか。
「逆説の日本史」①～23 井沢元彦/小学館文庫/\619	今までつまらないだろうと思い込んでいたのが浅はかだった。面白い。逆説ではなく正論だ。若干、考察に齟齬は有るが、歴史学の三大欠陥、わ、の語源。たたりへの恐怖、天皇家のルーツなどワクワクさせられる仮説だ。二巻では、諡号に徳が付く天皇は、実は惨殺されて祟られるのを恐れられているとの説。なるほどねえ。 21巻になると、やや根拠の薄い思い込みが目に付くようになった。耄碌してきたかな。

「逆説の世界史３」井沢元彦/小学館/\1700	図書館。ギリシア神話と多神教文明の衝突。全般に説明文で面白くは無い、というか私はこういうのに興味が無いためについていけないのかも。それでも、労働に価値を置く文化とそうではない文化があるのは興味深い。前者はプロテスタントや日本、後者は儒教朱子学が蔓延した中国韓国のようだ。ヒンズー教と神道が強い一神教であるキリスト教イスラム教を跳ね返したのも面白い。
「逆説の世界史２」井沢元彦/小学館/\1650	説明ばかりで面白くなくなって来た。一神教徒からは多神教という概念は認められない、中国の現世利益などハッとさせられる点は多いが。
「逆説の世界史」井沢元彦/小学館/\1500	小学館の矢沢さんにいただき、やっと読了。日本史の方が多くて面白く、やっと最新の２２巻まで読めたので、世界史へ。副題は「古代エジプトと中華帝国の興廃」。なるほどねえ、そういう見方も有るのか。ほとんど賛同します。特に現代中国の狂信的行動を、朱子学・共産主義から説き起こすのは納得。でもこのままだと戦争に繋がる。自浄作用は無さそうだものなあ。