cinema1

平成１３年（２００１）

月日題名・監督/主演感想

8/19 「ドリブン」
-/シルべスタースタローン端的に言えば、シルべスタースタローンがCARTを題材に、ロッキーのモータースポーツ版を作ったのだが、結構楽しい。主人公の若きドライバー、ジミープライ役のキップ・パルデューは一寸線が細すぎてドライバー役は重荷だが、チャンピオンのボー・ブランデンバーグ役のティル・シュワイガーは雰囲気がシューマッハに似ていて、渋くて良かった。その恋人ソフィア役のエステラ・ウォーレンは美形。シンクロナイズドスイミングのシーンは、実際にやっていただけあって美しい。メッケモンです。
以前、東レ・サードレーシングチームのドライバーをやってくれていたローランド・ラッツェンバーガーは、Ｆ１に昇格した年、エアトン・セナが死んだ一日前の予選で事故死した。私がチーム運営に携わっていたので、悪者のいない、事故で死なないこの映画は、素直に楽しめる。
小学校低学年まで、倉敷で父親に良く映画館に連れて行ってもらった。東映時代劇では中村錦之介の宮本武蔵や一心太助、大川橋蔵の新吾十番勝負には手に汗を握ったものだ。それに西部劇でジョンウェインの駅馬車や、題名は忘れたがシナトラ一家総出演のものなど。イヤあれはもっと後で自分で見に行ったのか。親父が映画好きだったのか、ずいぶん沢山の映画に連れて行ってもらった。ヴァージンシネマは設備も良いので、しばらく色んな映画を見てみよう。

10/ 7 「ラッシュアワー２」
-/ジャッキーチェンなかなか楽しかったが、ジャッキーチェンも歳とったなあ

10/21 「千と千尋の神隠し」
宮崎駿/- これは凄い映画だ。宮崎監督の映画はこれまで二三本見たけれど、頭でっかちで真面目過ぎて没頭出来る点が少なかった。今回は、二時間強がアッという間だった。映像の美しさだけでも見物だし、ストーリー、キャラクター、セリフもパーフェクト。細部を楽しむためにもう一度行こうと思う。

10/28 「Tomb Raider」
サイモン・ウエスト/アンジェリーナ・ジョリーゲームの実写版ということで、やや馬鹿にしていたがとんでもない。主役のアンジェリーナ・ジョリーは、スタントマン無しで凄いアクションシーンをこなしていた。女インディージョーンズというよりも、ニューヒロイン誕生だ。

11/ 4 「陰陽師」
滝田洋二郎/野村萬斎「陰陽師」の肝は、第一に阿部清明と源博雅の信頼関係で、第二が陰陽道の蘊蓄なのだが、この映画では第一の信頼関係が描写不足。そのため、むしろ阿倍清明と蘆屋道尊とのちゃちな活劇物になってしまった。それはそれで楽しめばよいのだが。最後の山場、清明と道尊の戦いで清明が危うい時に、博雅が我を忘れて清明を救いに飛び出す場面を入れなくては。そこで清明が例えば「動くな博雅」とでも言えば、博雅の熱血漢ぶりと清明の凄さが際立つのに。こういう漏れが随所にあるので「陰陽師」の愛読者としては不満。監督と脚本の不備ですな。
道尊役の真田広之はさすがで悪役ぶりが光っていて存在感有り。清明役の野村萬斎は可もなく不可もなし。声と所作は良いのだが、如何せんあんちゃん顔なので主役としてのアップに耐えにくい。博雅役の伊藤英明は演技力不足。演技指導をピシッとすれば雰囲気はあるのだけれど。まあそれなりに楽しい映画です。

11/17 「SWORDFISH」
ドミニク・セナ/ジョン・トラボルタまったく滅茶苦茶な映画で、２時間がアッという間に過ぎてしまった。ストーリーも役者も監督も最高。トラボルタは気障でなかなか良い味を出しているし、スタンリー役のヒュー・ジャックマンは最高。演技力はもちろんのこと、顔も良く味がある。謎の女ジンジャー役のハル・ベリーと、サイバー犯罪取締役官ロバーツ役のドン・チードルも存在感があり面白い。小道具のパソコンも魅力的だし、トラボルタが乗り回すＴＶＲも欲しいなあ。こういう映画を製作するジョエル・シルバーと、監督のドミニク・セナも偉い。
あまりにも、先日の米国テロと共通点があり、上映延期になったという話も頷ける。米国では起こってもおかしくない話しだからおっかない。以前、ハワイで実弾射撃をした時を思い出した

12/17 「美人家庭教師　半熟いじり」
工藤雅典/- 監督同席で片岡さんと三人で鑑賞する事になり、シネロマン池袋へ。４００万円の経費で三日間の撮影とのこと、どこも厳しいです。何十年振りかのポルノ映画館は懐かしくも侘びしいもの。良い主演女優と良い本を元に、ある程度金を掛けると面白くなるのだけどなあ。
その後、工藤さんのご好意で、助演男優の町田さんと助演女優の葉月さんも加わり飲み会。町田さんは、風体はやくざっぽいのにとても優しくはにかみ屋で、子役時代から長い芸暦を持つ役者さん。葉月さんはニューシネマの主役も張る若い役者さん。綺麗なのに吃驚しました。今回の映画では、お二人が中年の夫婦役で助演していて、私は葉月さんの老け役にだまされ、お会いする前には「あの女優さんは、若い頃は綺麗だったんでしょうねえ」と言って、工藤さんに変な顔をされていました。
楽しく飲んで、その上カラオケまで行ってしまった。でも葉月さんの歌声も覚えていないくらい酔っぱらっていて、結局タクシーで帰ってしまった。町田さんには主演した映画のビデオを貰ったので見るのが楽しみです。

12/30 「悲しくなるほど不実な夜空に」
宇治田隆史/葉月螢中野武蔵野ホールへ。葉月さんは良いのだが、脚本がいまいち。終了後、葉月さんも参加しての飲み会。また飲み過ぎてしまった。

月日	題名・監督/主演	感想
8/19	「ドリブン」 -/シルべスタースタローン	端的に言えば、シルべスタースタローンがCARTを題材に、ロッキーのモータースポーツ版を作ったのだが、結構楽しい。主人公の若きドライバー、ジミープライ役のキップ・パルデューは一寸線が細すぎてドライバー役は重荷だが、チャンピオンのボー・ブランデンバーグ役のティル・シュワイガーは雰囲気がシューマッハに似ていて、渋くて良かった。その恋人ソフィア役のエステラ・ウォーレンは美形。シンクロナイズドスイミングのシーンは、実際にやっていただけあって美しい。メッケモンです。以前、東レ・サードレーシングチームのドライバーをやってくれていたローランド・ラッツェンバーガーは、Ｆ１に昇格した年、エアトン・セナが死んだ一日前の予選で事故死した。私がチーム運営に携わっていたので、悪者のいない、事故で死なないこの映画は、素直に楽しめる。小学校低学年まで、倉敷で父親に良く映画館に連れて行ってもらった。東映時代劇では中村錦之介の宮本武蔵や一心太助、大川橋蔵の新吾十番勝負には手に汗を握ったものだ。それに西部劇でジョンウェインの駅馬車や、題名は忘れたがシナトラ一家総出演のものなど。イヤあれはもっと後で自分で見に行ったのか。親父が映画好きだったのか、ずいぶん沢山の映画に連れて行ってもらった。ヴァージンシネマは設備も良いので、しばらく色んな映画を見てみよう。
10/ 7	「ラッシュアワー２」 -/ジャッキーチェン	なかなか楽しかったが、ジャッキーチェンも歳とったなあ
10/21	「千と千尋の神隠し」宮崎駿/-	これは凄い映画だ。宮崎監督の映画はこれまで二三本見たけれど、頭でっかちで真面目過ぎて没頭出来る点が少なかった。今回は、二時間強がアッという間だった。映像の美しさだけでも見物だし、ストーリー、キャラクター、セリフもパーフェクト。細部を楽しむためにもう一度行こうと思う。
10/28	「Tomb Raider」サイモン・ウエスト/アンジェリーナ・ジョリー	ゲームの実写版ということで、やや馬鹿にしていたがとんでもない。主役のアンジェリーナ・ジョリーは、スタントマン無しで凄いアクションシーンをこなしていた。女インディージョーンズというよりも、ニューヒロイン誕生だ。
11/ 4	「陰陽師」滝田洋二郎/野村萬斎	「陰陽師」の肝は、第一に阿部清明と源博雅の信頼関係で、第二が陰陽道の蘊蓄なのだが、この映画では第一の信頼関係が描写不足。そのため、むしろ阿倍清明と蘆屋道尊とのちゃちな活劇物になってしまった。それはそれで楽しめばよいのだが。最後の山場、清明と道尊の戦いで清明が危うい時に、博雅が我を忘れて清明を救いに飛び出す場面を入れなくては。そこで清明が例えば「動くな博雅」とでも言えば、博雅の熱血漢ぶりと清明の凄さが際立つのに。こういう漏れが随所にあるので「陰陽師」の愛読者としては不満。監督と脚本の不備ですな。道尊役の真田広之はさすがで悪役ぶりが光っていて存在感有り。清明役の野村萬斎は可もなく不可もなし。声と所作は良いのだが、如何せんあんちゃん顔なので主役としてのアップに耐えにくい。博雅役の伊藤英明は演技力不足。演技指導をピシッとすれば雰囲気はあるのだけれど。まあそれなりに楽しい映画です。
11/17	「SWORDFISH」ドミニク・セナ/ジョン・トラボルタ	まったく滅茶苦茶な映画で、２時間がアッという間に過ぎてしまった。ストーリーも役者も監督も最高。トラボルタは気障でなかなか良い味を出しているし、スタンリー役のヒュー・ジャックマンは最高。演技力はもちろんのこと、顔も良く味がある。謎の女ジンジャー役のハル・ベリーと、サイバー犯罪取締役官ロバーツ役のドン・チードルも存在感があり面白い。小道具のパソコンも魅力的だし、トラボルタが乗り回すＴＶＲも欲しいなあ。こういう映画を製作するジョエル・シルバーと、監督のドミニク・セナも偉い。あまりにも、先日の米国テロと共通点があり、上映延期になったという話も頷ける。米国では起こってもおかしくない話しだからおっかない。以前、ハワイで実弾射撃をした時を思い出した
12/17	「美人家庭教師　半熟いじり」工藤雅典/-	監督同席で片岡さんと三人で鑑賞する事になり、シネロマン池袋へ。４００万円の経費で三日間の撮影とのこと、どこも厳しいです。何十年振りかのポルノ映画館は懐かしくも侘びしいもの。良い主演女優と良い本を元に、ある程度金を掛けると面白くなるのだけどなあ。その後、工藤さんのご好意で、助演男優の町田さんと助演女優の葉月さんも加わり飲み会。町田さんは、風体はやくざっぽいのにとても優しくはにかみ屋で、子役時代から長い芸暦を持つ役者さん。葉月さんはニューシネマの主役も張る若い役者さん。綺麗なのに吃驚しました。今回の映画では、お二人が中年の夫婦役で助演していて、私は葉月さんの老け役にだまされ、お会いする前には「あの女優さんは、若い頃は綺麗だったんでしょうねえ」と言って、工藤さんに変な顔をされていました。楽しく飲んで、その上カラオケまで行ってしまった。でも葉月さんの歌声も覚えていないくらい酔っぱらっていて、結局タクシーで帰ってしまった。町田さんには主演した映画のビデオを貰ったので見るのが楽しみです。
12/30	「悲しくなるほど不実な夜空に」宇治田隆史/葉月螢	中野武蔵野ホールへ。葉月さんは良いのだが、脚本がいまいち。終了後、葉月さんも参加しての飲み会。また飲み過ぎてしまった。

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