W杯観戦

[WBC] 今まであまり見なかったのだけれど、今年は大谷選手に魅かれて四試合も見てしまった。彼にはさすが、と言うしかないね、投げて打って走って、しかも誠実で明るいキャラが気持ち良い。 たとえ三振してもミスしても、明るく大らかなのには感心。 かつての村上や野茂が切り開いた道を、堂々と歩んで世界のトップクラスになってしまった。外人のパワーには敵わない、なんて言っていた過去が馬鹿みたいだ。 [攻撃的守備] ヌートバー選手は良いねえ。トップバッターとして選球眼が良く、パンチ力のある打撃も魅力的だが、感心したのはセンターでの守備。ギリギリの打球でもダイビングキャッチする。単に守るのではなく、アウトにしようと全力でトライする。 試合に物凄い躍動感が生まれるし、取れた時の盛り上がりは凄まじい。もちろん取れなかった時に備えて、当然レフトとライトの選手がフォローしているのが良い。 翻って、サッカーでも攻撃的守備をやるべきだなあ。相手の攻めに対応して守るのではなく、1対1ならばトラップ際でアタックし、フェイント掛けてもボールを奪う。出来れば1対2の数的有利に持ち込んでボールを奪う守備を見せて欲しい。 メッシでもロナウドでも、今まであまりに守備側が遠慮し過ぎだから自由にプレー出来ていると思う。もちろん彼らは上手いのだけれど、やっちまえよ、ファウルしないで。 スポーツだけでなく、仕事でも日常でも守備はこう、だとか攻めはこう、なんて決める必要は無いんだなあ。押しながら引く、引いたと見せながら実は上手く相手を引き込んで味方にしてしまう、というのがテクニックなんだよね。 [日本チームの強弱] ピッチャーが良いねえ。他国のピッチャーは、二番手三番手の力がどんどん落ちるが、日本は全く同等かそれ以上。四試合目で初登板の山本選手は素晴らしい。ダルビッシュよりもはるかにキレがあるし、ボールを操る技術が素晴らしい。 こりゃすぐにでもMLBに行って活躍して欲しいなあ。 心配は村上選手。日本シリーズで初めて見て、これが三冠王? と不思議に思うくらい打てないし存在感がなかった。今回のWBCでも打てなくて下を向き、暗い不貞腐れた顔ばかり見せている。 凡退しても、「ぬはは、俺を討ち取るとはなかなかやるではないか」という態度を見せなくては。笑う門には福来たる、と言うのは単なる諺では無いんだよ。 自分で乗り越えるしか無いんだけれど、山田選手辺りが話をしてあげると良いかも知れない。大谷が話しても反発されるだけだろうしなあ。にいちゃん、苦しめ、頑張れよ。 中野選手もいまいちかな。打撃も非力だし、守備も足運び肩の強さで源田選手に劣る。もっと明るく伸び伸びとやれば良いのだけれど。 佐々木投手、なんか褒める声が多いけれど、決して良いと思えない。三振取ってることよりも、チェコ選手に160km代の速球をいとも簡単に弾き返されたのが三回くらいあった。いくら速くても素直で打ち易い珠ではダメなんだよなあ。 マスコミは全く書かないから、周りも本人も自らを律しなければまずいよ。なんかひ弱なんだよね。 安心材料は栗山監督。選手起用は納得出来るし、なるべく全選手を慣れさせようという意図がよく分かる交代起用をしている。確かに強力な投手陣とMLB選手、それに太々しくも強い山本や近藤などの国内組を栗山監督が采配してくれると心強い。 監督の体調は大丈夫だろうなあ。女房と、監督の顔が痩せてるしちょっと元気無いように見えるねえ、と少し心配しています。せっかくの機会だから、是非とも優勝して欲しいね、頑張れ日本。